2007年11月05日

ママさんリレーエッセイ Vol.4

(「中の町の中・10月号」より)


スナック中洲

福田 富美子ママ

 ドアを開けると笑顔で出迎えてくれた長身の女性。
今回紹介する「スナック中洲」の福田富美子ママだ。
それもそのはず、ママは若い頃実業団バレーチームに所属、
全日本の代表にもなった経歴を持つ人だ。

 「中洲」は先月号で紹介した「スナック・いるか」のふじこママのお店と同じ
ハイサイ通りエルザハウス1Fにある。
店名からも分かるように富美子ママは福岡の出身。
東京での生活を経て三十三年前に来沖、来てすぐにお店を始めた。
信金通りからスタートし、国道沿い、サバニの斜め向かいと移転し、
現在の場所に移ったのが十三年前である。
店は夕方七時から午前六時まで。正月も休み無しの年中無休。
「若い頃スポーツをやっていたから基礎体力には自信があるのよ」と笑顔を見せた。

 ママがお店を営業する中で心がけているのは
会話の中から相手の性格を見極めて相手に応じた対応をすること。
そして言葉づかい。それはお店のスタッフにも徹底している。
「お客様が居心地のよい空間にするのが大切ですから」と話してくれた。
「沖縄の言葉で好きな言葉もたくさんあるけど、嫌いな言葉もあるのよ」とママ、
尋ねてみるとそれは「なんくるないさ」(どうにでもなるさ)。
いい意味で使われるときはいいが、
反面、人に頼るようないい加減さや甘さを感じるという。
「自分の足でしっかり立って歩く姿勢が大切だと思います」ときっぱり。
自分の性格を「男みたいな性格」というママらしいきりりとした見解だ。
お客様たちはママのこういう面に惹かれるのだろう。

 中の町の活性化について尋ねると、
「本当に町を元気にするためには、自分さえ良ければいいという考えを捨て
みんなで助け合っていくこと。
町を引っ張っていくリーダー的な人が現れたら協力はおしみません」と話してくれた。

 店内には一際目を引く大きなポスター。
三十代後半以上の人なら良く覚えているだろう。
ANA・沖縄キャンペーンガール、ユキ・マッケンティーさんのポスターだ。
ママに尋ねると「娘です」と笑顔を見せた。
言われて見れば顔立ちもよく似ている。
「今はアメリカで幸せに暮らしていますよ」と目を細めた。
娘・ユキさんのポスターに見守られながら、
富美子ママは今夜もお店を切り盛りしている。




次回は「てんきゃらっと」の
古謝博子ママを紹介します

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