2008年01月21日

ママさんリレーエッセイ (大城睦子ママ)

(「中の町の中・12月号」)より

ママさんリレーエッセイ

ADVANCE 
大城 睦子 ママ(41)


うちは美人はいないけど『普通の上等』ばかりです




 オープンと同時に大勢のお客様がなだれ込んでくる。
平日だというのにあっという間に店は満杯に。
今回紹介する睦子ママが経営するアドバンスは中の町屈指の人気店だ。

睦子ママがこの道に入ったきっかけは離婚。
子ども二人をどうやって育てるかと考えた時この道を選んだ。
叔母の比嘉末子さんが経営する老舗スナック「早苗」に入り、
接客のノウハウを一から学んだ。
「生きるために必死だったから。苦労もあったけど頑張れました」と話す。
そして独立。今から十年前に中通りにアドバンスを構えた。
ベージュを基調とした暖かな雰囲気の落ち着いた店内、
スタッフは十五名余。広々としたフロアが居心地が良い。
店はまたたく間に人気店となった。

睦子ママは常に遊びに来るお客さんの立場に立った店作りを心がけている。
例えばカラオケの音量一つとっても、
スピーカーの切り替えでボックスごとに音量を切り替え、
盛り上がりたいグループは盛り上がり、
語りたい人たちには会話を楽しめる音量にするなど
あらゆる面で細やかな気配りが行き届いている。
誰がいつ来ても楽しく過ごせるようにママもスタッフも常に心を砕いている。

「この商売は人の力なくしては出来ない商売。
お金儲けも大切だけど、
お客様やスタッフ一人ひとりの気持ちを一番大切にしています。
スタッフを一番信用することで、
彼女たち自身がどうやったらお客様にとって楽しい店になるのかを
自然に考えてくれています。」と話す。

こんなに大きな店なので
常にミーティングをしているのかと思ったらそうではないという。
「よほどのことがない限りいちいち注意はしません。
女性だったら生理的に機嫌の悪い日だってあるし(笑)
みんなで集まるのは年に一度家族を含めての食事会をするくらい。
みんな仲良しですよ。
働いている時間を一生懸命やってくれればそれでいい。
スタッフは大人だし、何をどうすべきか自分で分かっていると思います。
お互い信頼しあっていますので
この十年間にやめられたことが一度もないんですよ。
今度後押しして独立させる子が一人いるだけで」。
ママの懐の深さが伺える発言だ。

「自分自身がこれまでいろいろな経験してきたので
スタッフの痛みも分かる。うちで働いている子たちは七割が母子家庭。
同じ痛みを持っている子たちにお給料を払えるのが今の一番の喜びです」と
この日一番の笑顔を見せてくれた。
まだ若いが懐の深い暖かいママだ。
ママのこの人柄にふれたくて
お客さんはこの店を選んでやってくるのだとしみじみ感じさせられた。

「うちは美人はいないけどみんな『普通の上等』。
ケンカもないし、和気あいあいとやっています。
楽しいお店です。思い切り発散しに来てください」と睦子ママ。
アドバンスの何気ない中に見え隠れする
プロの接待の奥深さを一度体験してほしい。

次回は早苗の比嘉末子ママを紹介します。


ADVANCE TEL 930-6178

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